僕の彼女はハムスター 1話 7

| | コメント(1)


あら、タク、もう起きたの?
いつもは寝てばっかりなのに。


こ~ら!おきなさい、タク。

 

タク、だーめ。

 

あはは・・・

 

静流・・・

 

・・・たーく

 

「起きろ~」

 

「ねぇねぇ起きてよ」

 

朝日がまぶしい。
とっても気持ちの良い朝だ。

まるで昨日の嵐が嘘のようだ。

 

そう、朝だ。
今日は土曜の朝だ。

 

今日は土曜の朝で、まだ時計は7時半だ。

 

「タク、トイレ」

 

目の前の人の言葉を喋る「けむくじゃら」をつかんで、ボーっと考える。

 


なんだ、まだ目が覚めてないようだ。
大きな毛玉が喋っている。

 


そう思い、ばふっと布団に横になる。

 

と同時に、

 

ぐがっ!!?

 

声にならない。

 

どこかの誰かが鼻の穴を引っ張ったようだ。

 

誰か?

 

決まっている。

 

エリーだ。

 


「タク、トイレトイレ!!」

 

 

どこから上がったのかわからないがベッドの上でぴょんぴょん跳ねて叫んでいるエリーを見て、
仕方なくトイレットペーパーを用意し始めた。

 

ふぅー。

 

一息ついたエリーをほったらかしでベッドの上でごろんと横になっていると、どこからかゴソゴソという音がする。
そう、それはベッドに隣接する本棚の裏辺りから。

 

それからしばらくして音がしなくなったかと思うと、ポフっという音が聞こえて、何かが足元をうろついている。

 

体をよじ登るエリー。

 

とりあえず無視。

 

眠い・・・。

 

エリーは横になっている俺の耳元までやってきて

 

「ねぇ、静流って誰?」

 

ぶはっ!

 

予想外の言葉にマンガのように吹き出してしまう。そしておもむろに起きて

 

「お前はどっからベッドに上がってくるんだ!?」


「そんなの決まっているじゃない!
登るといったら本棚の裏に決まっているでしょ!
そこにドラマがあるのよ!!」


・・・しらねーよ。


なんだ・・・ハムスターの常識はわからん。


「とにかく、寝させてくれ、眠い。」

 

「暇」


即答!


「・・・聞いていましたか?」

 

「だから、暇なのよ、暇!
あんたこそ聞いていたの!?」

 

「え~っと・・・」

 

「私は暇なの!
とにかく遊びたいの!!」

 

「ヒマヒマヒマ~!!」

 


・・・埒があかん。

 

台所からザルを持ってきて、うるさいエリーにかぶせた。
上には重しになるように雑誌を乗せて出れないように保険。


サラダボウルでも良かったのだが、さすがに窒息死は罰が悪いので、空気の通るものにした。

もちろん、エリーがうるさいのは言うまでもないが、雑音くらいなら耐えられる。
さくっとかぶせてしばらくの眠りについた。

 

「こら~!!だせ~~!!」

 

睡眠中

 

「だせ~!!バカタク!!」

 

睡眠中


「アホ~!!」


睡眠中

 

「変態~~~~~!」

 

睡眠中・・・

 

「ロリコン(ボソッ)」

 

す・・睡眠中・・・

 

「コスプレ好き」

 

す・・・すいみん・・・ちゅう

 

「ナース萌え」

 

す・・・

 

「鼻フェチ」

 


・・・いろいろ突っ込みたかったのだが、返事したら負けだと思い耐えた。
とにかくこいつの語彙力はいったいどうなっているんだろうか。


そして、数時間が過ぎた。

コメント(1)

1人暮らし男性の部屋にザルは無かったよ…(謎)
無い物が多過ぎでした(笑)

コメントする

2008年9月

  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30        

アーカイブ