「ご・・・ごめん。」
横で謝るハムスターを横目にひっくり返ったサラダボウルと、
水のかかった携帯をどける。
まさか、携帯まで被害が及んでいるとは思いもせず。
はぁ・・・
ため息がこぼれる。
「・・・ごめん。」
ハムスターの表情は全くわからんのだが、声のトーンが謝罪の様子を表していた。
いいよ。そろそろ携帯を変えようと思っていたし。
明日携帯を変えに行くとするか・・・って今日か。
そんなこんなでもう4時を回っていた。
とりあえずてきぱきと片付けて、カーペットをドライヤーで乾かす。
「そろそろ寝るぞ。
ほらぬれてんだろ?これで身体を拭け。」
さっと投げたタオルを器用にキャッチをして、エリーはころころ転がる。
俺は片付けた後、ドライヤーで自分の髪を乾かした。
コロコロコロ~
コロコロコロコロ・・・・
しばらく転がっていたエリーがうずくまってふと止まる。
・・・ぐじゅ。
ドライヤーの音でよく聞こえない。
スイッチを切り、エリーの方を見ると・・・。
「ねぇ・・・ぐじゅ・・・私捨てられる・・・?」
泣いてる。
顔をあげるハムスター
多分人間だったら泣き崩れた顔をしているんだろう。
相変わらず表情が全くわからん。
ただ・・・声は恐怖と後悔の念が混ざっている。
そんな気がした。
無理もない。
ペットショップから飼われた先がまさかのエサ。
隙を見て逃げたもののいくアテもない。
さらに外は大雨。
こんな雨の中投げ出されたらいくらなんでも・・・
「大丈夫、心配すんな。」
一言声をかけ、そっと頭に指を乗せた。
「うう・・・うわ~ん」
エリーは泣いて、泣いて、泣いた。
強がっていたもの全てを吐き出して・・・。
そして泣き疲れて寝てしまった。
そっとエリーを赤いクッションの上に移し、俺も寝ることにした。
外はどうやら雨はやみ、天気のよい土曜日を示しているようだった。
っていうかもう5時かよ。
可愛い可愛いハムスターちゃんでも、
携帯壊されたら…ガ━━∑(´・ω・|||)━━ン
1匹1000円のハムスター
1コうん万円の携帯
やっぱり、ハムスターが優先ですね( ´艸`)ムププ